2009年12月16日
ファンタン・ラトゥール
■憧れのバラ苗■ファンタン・ラトゥール 
             麗しパウダー・ピンク

Fantin-Latour2.jpg


コロリンと丸い赤のツボミから
パウダー・ピンクの花が開きます
ほんの少しだけグレイが溶け込んでないかな〜?
ブルーが入ってないかな〜?
・・・という感じの魅惑のピンク

透き通るような花びらです
カップ咲きの花が房になって咲きます
中心にはボタン・アイが出ることもあります

センティフォーリア系のバラの別名は
キャベッジ・ローズ
花びらがたくさん重なるキャベツ・バラ♪

マリー・アントワネットは末っ子のルイ・シャルルを
「私の愛のキャベツ」と呼んでいたそうです

アントワネットがお子様を抱きしめて
「モン・シュー・ダムール」とささやきかける
おおおおお〜

ヨーロッパの人々のキャベツのイメージって
日本の私達のイメージとは
違っているのかもしれませんね

樹高のめやすは1.5メートルから2メートル程度
花の直径は7,8センチ

花姿ははっきりとセンティフォーリアですが
茎と葉っぱは純粋のセンティフォーリアとは
違っています

ほとんどトゲなしです!
茎の感触もなめらか

葉っぱはオリーブ・グリーン
表面がペタンとした感じでちょっぴりツヤあり
茎や葉っぱの感じはチャイナ風です
花のすぐ下のヒップになる部分の形もチャイナ風
チャイナ・ローズの遺伝子ありかな〜と
思いつつ見ていました

実際
「交配はセンティフォーリア x チャイナ・ローズ」という
研究者の意見もあるらしいです ブラボ〜

さらに「ガリカ x ハイブリッド・ティーだ!」
という意見もあるそうです
これにはちょっとビックリ

どうしてそんなに色々な意見が???
『ファンタン・ラトゥール』は
「発見されたバラ」だったんです
ファウンド・ローズ英国バージョン♪

この英国バージョンのファウンド・ローズは
セメタリーとかゴースト・タウンで発見されたものではなく
あるお庭で品種名不明で育てられていたものだそうです

ラベルは「ベスト・ガーデン・ローズ」
「庭で一番いいバラだよ〜ん」ということですね

品種名は不明 でも最高のバラだ!・・・と
大切に育てられていたのでしょう

ファンタン・ラトゥールさんはフランスの画家さん
集団肖像画と静物画が有名だそうです

特にバラに関しては
「バラの花を描かせたら右にでる者はない」と
高く評価されていると聞いています

1861年にサロン(官展)初入選
・・・となるとバラの『ファンタン・ラトゥール』の作出は
それ以降かもしれませんね

キャベツ・バラ・センティフォリア系の
もう一つの別名は「画家のバラ」♪
このバラを見ると画家さんが描きたくて
ウズウズしちゃうのかな?

麗しの「画家のバラ」に
「花の画家 ファンタン・ラトゥールさん」のお名前♪
なんとぴったりなのでしょうか!
チャイナ遺伝子ありかもしれませんが耐寒性ありです

マイ・ローズの一本に
麗しのパウダー・ピンクのバラはいかがでしょうか?

魅惑のバラを咲かせてくれた『ファンタン・ラトゥール』には
アントワネット気分で「モン・シュー・ダムール」と
ささやきかけることもできます!

【謹告 その1】
画像の後方の葉っぱは、手入れ不足の芝
(バーミューダ・グラス)です
こういう葉っぱのバラではありません
ご了解ください

【謹告 その2】
このバラは一年中途切れず咲くタイプでは
ありません
アントワネット気分で「モン・シュー・ダムール」と
ささやきかけることが病みつきになってしまった
場合は、どうか春の花の画像をご用意ください

スーパーマーケットで思わず
「モン・シュー・ダムール」とささやいて
キャベツにほほずりをしてしまわないための
対策です
 


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2007年10月15日
スポン 
■憧れのバラ苗■スポン
             小輪可愛いセンティフォーリア

Spong4.jpg


名前が可愛いでしょう?

スッポンじゃないんですよ スポン

こんな単語あるのかいな?と思っていましたら
作出さんのお名前だそうです

そうですね
人名ならなんでもありですね

ゴンダワラさんでもヤブラコウジさんでも
バラの名前にできます

ARG (←Antique Rose Garden)は
割と普通の苗字なので
その点ちょっぴり残念です

超びっくり苗字だったら作出したバラには
そのまま名前つけちゃうんだけどなぁ

ソソノソノダイラとかウンウンウニラバヤシなんて!
(↑こんな苗字あるわけない?)

で、スポンさん作出の『スポン』は
ミニチュア・バージョンのセンティフォーリア

小さな花が可愛いです

ガリカ・ローズに分類されることもあるのですが
純粋ガリカではないと思います

生死にかかわるほどではないけれど
寒さで枝が傷みます

これはやっぱりセンティフォーリアでしょう!

葉っぱちょっぴりグレイがかったグリーン
茎もグレイがかっています

樹高のめやすは90センチくらいかなぁ

鉢栽培もラクラクの大きさです

ガーデンに可愛い名前の
可愛いセンティフォーリアはいかがですか?

小さめの花から
素敵なセンティフォーリアの香りが漂います   



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2007年04月06日
ティプ・カゼル 
■憧れのバラ苗■ティプ・カゼル
                 稀少センティフォリア美麗花 

TYP_Kassel.jpg


センティフォリア系のバラは
『画家のバラ Rose des Peintres』とも
呼ばれるそうです

『100枚の花びら』という言葉が示すように
花びらたっぷりたっぷり

本当にきれいな花姿♪
画家さんも描かずにはいられない!

そしてとっても良い香り♪

ローズ・オイルの原料というと
ダマスク系のバラが有名ですが

モロッコではセンティフォリア系のバラからも
精油をとっているそうです

美しい花と素晴らしい香りが愛されて
19世紀までのフランスでは大の人気者

たったひとつのナーサリーのカタログに
100以上のセンティフォリア系のバラが
出ていたこともあるそうです

時は流れ21世紀  

商品として流通している
センティフォリア系のバラはほんの20種!

ヨーロッパの古いお屋敷には
今はもう忘れられようとしている
センティフォリア系のバラが
ひっそりと咲き続けているかもしれませんね

この『ティプ・カゼル』も商品としては
ほとんど流通していないセンティフォリアです

ドイツの個人のお宅のガーデンにあった・・・
ということ以外には
データーがまったくありません

センティフォリア系のバラが
歴史上はっきりと記録されているのは15世紀の末

初期のセンティフォリアは種子が出来にくくて
交配種はそれほど生まれなかったとか

セミ・ダブルの品種が登場してから
19世紀の半ばまで
盛んに新品種が作り出されます

『ティプ・カゼル』は16世紀から19世紀の
いつかどこかで生まれたのでしょうね

いかにもオールド・ローズらしいオールド・ローズ
もはや素性もわからなくなっているけれど
生き残って美しく咲くセンティフォリア

このバラも未来のために残してあげたいと思います

遺伝子の保存・・・と堅苦しく考えないでも
手元において有機質と水と肥料と与えてあげれば

『ティプ・カゼル』は毎年春の訪れを
100枚の花びらで教えてくれるのですから
うふふ 楽しみですよね

梅が咲く 桃が咲く 桜が咲く 
水仙も咲く チューリップも咲く 

やがてバラも咲きますが
我が家のバラはちょっとどこにもないようなバラ!

こういう春を毎年楽しむのはいかがでしょうか?


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