2010年03月16日
ジャック・カルティエ
■憧れのバラ苗■ジャック・カルティエ
                        定番オールド・ガーデン・ローズ

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ポートランド系 オールド・ガーデン・ローズ
1868年 フランス

花の大きさはおよそ10センチ
オールド・ガーデン・ローズにしては
大型の花です

花びらクシュクシュのロゼット咲き
中心にはボタン・アイ 
強い香りが魅力的です

樹高のめやすは1メートル程度
コンパクト・サイズなのが嬉しいです

ポートランド系のバラの特色は花首の短さ
葉っぱのすぐ上にチョコンと
花が乗っかる感じなんです

『ジャック・カルティエ』も花首ショート
葉っぱの上でチョコンと咲く姿が
チャーミングです

しかしながら『ジャック・カルティエ』の葉っぱは
普通のポートランド系のバラの葉っぱと
ちょっと違っています
楕円形でなく細長いんです

よって、細長葉っぱの上にチョコンの花は
『ジャック・カルティエ』だけです

ポートランド系のバラがたくさんあっても
やっぱり『ジャック』もいいなぁ〜〜〜と
思ってしまいます
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ジャック・カルティエさんは
カナダを探検した探検家さん

イギリス国王ヘンリー7世の命を受けて
ジョン・カボットさんがニューファンドランド島に
到達したのが1497年

ジャック・カルティエさんは
フランス国王フランソワ1世の命を受けて出発
1534年にニューファンドランド島より
さらに内陸部へと到達しました

赤毛のアンの舞台となったプリンス・エドワード島も
ジャックさんが「発見」したそうです

フランス代表のジャックさんが
英語で命名するはずはないですか?
そうですね そうなんです

プリンス・エドワード島は最初は
サン・ジャン島と呼ばれていたようですよ
聖ヨハネの島ですかぁ

セント・ローレンス湾もジャックさんが発見して
命名はサン・ローラン湾

イギリスの人々はカナダを発見したものの
その地に定住した人は
少なかったのだそうです
特定の季節だけ訪れて漁業をしたり
先住民から毛皮を買ったり

イギリスの人が住んでいないので
地名もフランス語で
つけホ〜ダイだったのですね
先住民の人々の呼んでた呼び方も
あったでしょうけれど・・・
000Heart_2.jpg

このバラはカナダ生まれの
「探検家シリーズ」バラではなく
1868年にフランスで発表されたものです

発表の前の年には
「カナダ自治領」が誕生しています

「カナダ自治領」の君主は
ヴィクトリア女王ですから
もはやカナダはイギリスの一部?

カナダに上陸して
領土宣言したのはジャック・カルティエなのだ!

先住民の「カンナータ」という言葉から
カナダという名前を使い始めたのも
ジャック・カルティエなのだ!

フランスの育種家さんのそういう思いが
込められているのかも知れません
000Heart_2.jpg

16世紀の探検家さんに捧げられたバラ
ロゼット咲きでボタン・アイも楽しめるバラ
定番オールド・ガーデン・ローズの
『ジャック・カルティエ』はいかがでしょうか?

赤毛のアンの気分で
バラ栽培を楽しむこともできちゃいます
ちょっと好みが違うという場合は
探検家気分のバラ栽培もありです
 

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2009年07月28日
カロリーヌ・ド・サンサール
■憧れのバラ苗■カロリーヌ・ド・サンサール 
            わくわくクラクラ美麗ポートランド

090728CdS.jpg


ポートランドと名前がついていますが
アメリカのポートランド市とは無関係です

1800年ごろにヨーロッパで返り咲きする
新しい系統のバラが誕生して
ポートランド公爵夫人に捧げられました

それ以後 この系統のバラは
ポートランド系と呼ばれるようになったのだそうです

寒さに強いんです
秋の気配を感じるとさっさと冬支度を始めます
養分を根っこに移動させて冬に備えます

休眠というシステムをもっていない
ティー&チャイナ系とはぜ〜んぜん違います

返り咲きするのでチャイナ・ローズの遺伝子を
持っているのだろうと考えられていたのですが
最近の遺伝子工学による研究で
チャイナ遺伝子なしとの結論が出たそうです
 
あ〜 やっぱりそうかぁ

ポートランド系のバラの返り咲きは
神様の贈り物だったのですね

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この花色 ため息が出てしまいます
単純にピンクです・・・と言い切れない色合いです

じゃあ何色?
ラベンダーが溶け込んだり、優しいピンクだったり
中心だけピンク系で周囲がほとんど白だったり

花型も変化します
花びらギュウギュウで押し合いっこ状態
中心にボタン・アイ・・・という花を
見せてくれるかと思うと
ちょっと花びら少なめで咲いて
楚々とした雰囲気を漂わせるときもあるんです

香りはいつもダマスク香
オールド・ローズの香りの石鹸ですとか
オールド・ローズの香りの化粧水ですとか
オールド・ローズの香りのルーム・コロンですとか
言われる商品で体験なさった方も多いと思います

あま〜くとろける優しい香り
ああ素敵!と言ったとたんに
またもう一度クンクンしたくなります

ポートランド系の中では花が大きめです
7センチ強という感じ

房咲きで咲いてくれます
絶対か? いつもか?
はあ それはまあ植物のことですから
フサれませんでしたぁ・・・というときも 
あるかもしれません

別の枝や次の花のフサ咲きで許してやってくださいませ

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樹高のめやすは1.5メートル程度
葉っぱは淡色グリーンのダマスク葉っぱ

あ〜〜〜〜〜 こういう葉っぱが大好きなんです!
という葉っぱファンの方もいらっしゃいます

葉っぱまで愛せるとバラのお楽しみ期間が
う〜んと伸びて嬉しいですね

マイ・ローズの一本に
『カロリーヌ・ド・サンサール』はいかがでしょうか?

次の花はどんなピンク?
どんな花型?・・・とワクワクして
咲いた花にはクラクラして
ダマスク香に酔いしれてください


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2009年07月01日
マリー・ド・サン・ジャン 改訂版
■憧れのバラ苗■マリー・ド・サン・ジャン 
                                    美麗白花ポートランド

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『マリー・ド・セント・ジーン』とか
『マリー・ド・セント・ジョーン』と
呼ばれることもあるのですが
やっぱりジャンではないでしょうか?

ジャン・レノさんという俳優さんだって
いらっしゃいますもの

ジャン・レノさんの国籍はフランスですが
フランス語だけではなく
ペ〜ラペラ英語です

「レオン」で殺し屋を演じたときも
「ダ・ヴィンチ・コード」で刑事を演じたときも
リメイク版「ピンクパンサー」で
クルーゾー警部と一緒に活躍したときも
ペ〜ラペラ英語

でもジャン・レノさんはジャン・レノさん

ジーン・レノでもないし
ジョーン・レノでもないじゃ〜ありませんかぁ

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・・と、思っていましたら
地域全体が世界遺産というリヨン歴史地区に
サン・ジャン大聖堂というカトリック教会発見!

もしかしたら このバラは
サン・ジャン大聖堂の聖母マリアさまに
捧げられたバラなのかも知れません

作出者さんの居住地がリオン
アルバ系を除くと
オールド・ローズの白花は意外と少ないです

清らかな白いポートランド系のバラの作出に成功したとき
その成果を奇跡と感じて
大聖堂のマリアさまに捧げたくなっても納得です

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この推論を
敬虔なクリスチャンで
英語もわかる フランス語もわかる 
しかしバラには無縁という
知人にぶつけてみました

感想は「ありえるね〜〜〜」

カトリックではマリア様をたたえるので
教会には必ずマリア像がある
サン・ジャンは日本風に言うと聖ヨハネ

十二使徒の中でもヨハネは
マリア様との結びつきが強く
マリアといえばヨハネ
ヨハネといえばマリアという連想が働くそうです

イエス・キリストが磔刑になったとき
刑場ゴルゴダの丘まで
付き添った使徒はヨハネだけ

マリアさまはもちろん付き添っていますから
磔刑の絵画には両脇に
聖母マリアと使徒ヨハネが
描かれることも多いらしいです


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単純に白いだけのバラではないのです
チェリー・レッドに染まるふっくらツボミも魅力的

花弁の縁にチェリーの色を残しながら
ゆっくりと開きます

極限まで白に近づいて
でもかすか〜にピンクの残る花
中心にはボタン・アイ♪

フルーティーな香りの溶け込んだ
強いオールド・ローズ香があります

しかも返り咲き!
麗しの花が一年に一度だけで
また来年お会いいたしましょう〜
というバラではないのです♪

樹高のめやすは1から1.2メートル
鉢栽培ならもう少しコンパクトに仕上がるかも

推定交配はお母さんバラが
ポートランド・ローズの『サフォー』
お父さんバラがブルボン・ノワゼットの
『マドモアゼル・ブランシュ・ラフィート』

ほんまかい?
すみませ〜〜〜〜〜ん 記録はありません
手元において愛培して
ピピピ〜ンと感じた推定です

でも もし そうだったら
超有名『ブル・ド・ネージュ』と
交配に使われたバラは同じで
お母さんバラとお父さんバラが逆です

なんとなくいい感じの推定だと思うのですけど
いかがでしょうか?

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『ブル・ド・ネージュ』には同じ交配で生まれた
姉妹バラがいくつかあるのですが
『サン・ジャン』は一人っ子です

お母さんバラがポートランドの『サフォー』だったので
ブルボン・ノワゼットの『ラフィート』より
お子様少な目だったのかもしれません

ああ この麗しの『サン・ジャン』にも
姉妹バラがあったらなぁ〜〜〜〜

しかし ないものは仕方なし
一人っ子『サン・ジャン』を大事に大事に育てたいです!

マイ・ローズの一本に
『マリー・ド・サン・ジャン』はいかがでしょうか?

ポートランド・コレクションには是非!
白バラコレクションにも是非!

うっとり気分を届けてくれる麗しバラに
メロメロの方も是非!

マリア様のバラかもしれないと思うと
麗しの花やとろける香りといっしょに
心の平安も手に入りそうです



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