2010年05月11日
ノワゼット・ジャンヌ・ダルク
■憧れのバラ苗■ノワゼット・ジャンヌ・ダルク 
       ラブリー ラブリー ノワゼット

Jeanne_dArc1.jpg

ノワゼット系オールド・ローズ
1848年 フランス

四季咲きのつるバラです
花はセミ・ダブル 
ほんわかピーチ・ピンクの花を見せてくれたり
純白の花を見せてくれたりします

トゲは少なめ ポツンポツンと赤いトゲがあります
数は少なくて赤いトゲだと
トゲまで魅力的に見えてしまいます

香りはムスク香
一番遠くまで届く香りだそうです

樹高のめやすは1.5メートルから
2.5メートル程度
花の直径は5センチ程度

ノワゼットのバラの中では大きい花です
大き目の花で、しかも咲きながら伸びます

ジャンヌ・ダルクに捧げられたバラはいくつもあります

でも、その中でも
このノワゼットの『ジャンヌ・ダルク』が
一番魅力的だと思っています

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イギリスは大西洋に浮かぶ島国
フランスはヨーロッパのほぼ6角形の国

こんな風に国境が決まったのは
百年戦争の後なのだそうです
時は14世紀から15世紀

百年間ずっと戦闘が続いたわけでもないみたいですが
イングランド軍にどんどん攻め込まれ
フランス王家が途絶えてしまうかも〜〜〜というときに
サッソーと登場したのがジャンヌ・ダルク

それまでの劣勢をはねかえし
フランス王家は無事存続できることになりました

ヨーランド・ダラゴンさんに庇護されていたフランス王太子が
戴冠式を行いシャルル7世となったのです

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ジャンヌ・ダルクが生きたのは1412年から1431年
1920年には聖人と認められたそうです

フランスの農村の娘さんが神さまの声を聞き、母国を救い
その後のヨーロッパの歴史まで変えてしまったのですね

そして今は聖人として
高い空の上で暮らしていらっしゃる♪

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知らない人の方が少ないのではないか
と思うほどの人物に捧げられたバラなのに
なぜだかヨーロッパの有名ガーデンには
全く植え込まれていません

いいのかなぁ
国民的英雄の名のバラをもっと大事にしなくって!!!

ちっとも咲かないコマッタチャンならともかく
スイスイ咲いてくれるオリコウさんなのに!

フランスに出かけて行って
行商して回りたいくらいの気分ですが
それはとても無理(無念なり)

日本のどこかで
『ジャンヌ・ダルク』いかがでしょうか?

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いつの日か
「ジャンヌ・ダルクってこんなにきれいなの?」
「日本で大切にしてくださったのだわ」と
フランスの人々が
感謝・感激してくれるかもしれません


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2009年11月19日
グリバルド・ニコラ
■憧れのバラ苗■グリバルド・ニコラ
            美麗強香ティー・ノワゼット

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このほんわかの花姿
このウットリの花色
なぜ なぜ なぜ 
このバラが有名でないのだ!

ノワゼット系のバラとティー・ローズの混血児
ティー・ノワゼットまたは
クライミング・ティーに分類されます

ティー・ノワゼットは
純粋ノワゼットより花は大輪
ど〜んと印象的な花を咲かせてくれます
バラの花はただ大きければそれで良しと
言うわけではないですが
この美しさです

それなのに なぜ なぜ なぜ 
有名でないのだ! 

 
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激サム地帯で生き延びられない?
はい 確かに
ティー・ノワゼットは寒さには弱いです
 
しかし 世界にはティー・ノワゼットが美しく
咲き乱れる場所もたくさんあるではないですか!

日本でだって、ティー・ノワゼットで
うっとり風景をつくりだしていらっしゃる方は
たくさんいらっしゃいます!

なぜだぁ〜〜〜〜 
なぜ このバラが消滅の危機に
さらされなくてはならないのだぁぁぁぁ

消滅の危機とまで言い切ってしまうと
イタリアのナーサリーさんに叱られちゃうかな?
イタリアにはあるんです このバラ

でも、イタリアでティーやノワゼットの
稀少種をたくさん保有していらっしゃった
ナーサリーさんは営業やめちゃったじゃないですか! 
(閉鎖直前の駆け込みでいくつかの
希少品種をお迎えできたのは幸運でした)

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作出者さんはルクセンブルグの
スーペールさんとノッティンさん

バラ育種家スーペールさんとノッティンさんが
意気投合して共同でナーサリーを設立

創設の2年後にはスーペールさんが
ノッティンさんの妹さんと結婚

友人同士の経営から義理の兄弟同士の経営になった
ほのぼのナーサリーさんです

グリバルド・ニコラさんは
おそらくイタリアのナーサリーマン
バラではなく樹木系のナーサリーだったらしいですが
海外にもたくさんのお客様がいらっしゃった
ということですから、スーペールさんや
ノッティンさんと親交があったとしても
不思議ではありません

ルクセンブルグで生まれたバラ
イタリアのナーサリーマンに捧げられたらしいバラ

このバラがフランス生まれで
フランスの有名人に捧げられていたら・・・
ここまでひっそりとした生き方をしなかったのでは?
と思ってしまいます

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葉っぱはやや丸め
コロリン姿の花には
丸めの葉っぱがいいですよね〜〜

香りは超スイート
恋に胸をこがした甘い想いがこみあげてくるかも♪
映画で見た甘く素敵なシーンがよみがえるかも♪

枝の伸長は2〜3メートル程度かな
すみません はっきりわからないんです

激サム嫌いの品種なので、鉢栽培にして
真冬は暖かいところで預かっていただいています

樹勢は弱くないです

本当の本当に冷え込むまで
手元に置いていても大丈夫なんです
 
本当の本当に冷え込んだら
ちょっと暖かい場所にお願いしています

自分ちで育てきれないものをお迎えするな?
だって 好きなんですもん
このバラが消えてしまったら嫌なんです

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いろいろなティー・ローズの咲き乱れる後方に
『グリバルド・ニコラ』
美しいじゃないですか!!!

前方にはティー・ローズじゃないとダメか?
あ〜 いえ そんなことはないです
どんな花色ともケンカする色ではないですから
うっとりムードを高めてくれます

花もちもいいんです
切り花にもできるので
超スイート・フレグランスは
室内でも楽しめちゃいます

コロリン花姿 麗しの花色 
この微妙な花色のバラは
日本にこそあってほしい

この魅力的なバラは
是非とも日本で咲き続けて欲しい

美麗強香の『グリバルド・ニコラ』を
お手元にいかがでしょうか?

日本のどこかで
このバラを待っていてくださる方が
いらっしゃると思えれば
今夜はぐっすり眠れます
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2009年02月09日
パヴィヨン・ド・プレニー 改訂版
■憧れのバラ苗■パヴィヨン・ド・プレニー 
             咲く咲く美麗ノワゼット
 
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プレニーはスイスの都市です
レマン湖のほとり ジュネーブのお隣

スイスって不思議な国ですよね
ヨーロッパの真ん中にあって、王様がいない
他の国の統治下に入ったことはあっても
「スイス王」というのは一度も存在していません


隣接する国々はフランス、ドイツ、イタリア、オーストリアなど
王家が絶対的な権力で統治した国がゾロゾロ

しかも、あの有名なハプスブルグ家の
発祥の地はスイスなんです

ハプスブルグ家がスイス王朝を築いていても
不思議はないのですが
それも起こらず王様なしを貫いてきました


スイスの人々は何より自由を愛したそうです
各州が独立して自分たちで自分たちの居住地を守る

スイスと言えば、風光明媚で牧歌的な国という
イメージが強いです

でも、なかなか個性的な国でもあるんですねぇ

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「パヴィヨン」は「館」という意味だそうです

プレニーの町には「シャトー・ド・トルネイ」と呼ばれる
お城もあります

このバラがそのお城にちなんだ命名なのかは謎
お城の名前そのままで「シャトー・ド・トルネイ」と
命名することもできますものね


それよりも、謎なのはどうして突然スイスの名前?
このバラの作出者さんはギヨーさん 居住地リヨン
プレニーはスイス!
どうして突然「プレニーの館」なのでしょうか?


ところが、なななんと
ナポレオン3世が皇帝だった頃
ジュネーブ州はフランスの一部だったらしいです

それも皇帝が無理やりそう決めたのではなく
住民投票で賛成派の圧勝

そうかプレニーは当時はフランスかぁ


フランスだったらリヨンのギヨーさんが
プレニーに行くのはたやすいことです

レマン湖とリヨンはローヌ川でつながっています

しかもプレニーはレマン湖の端っこ付近で
フランスから近い!

ギヨーさんがプレニーを訪れて
街の美しい建物にうっとりうっとりして
命名したバラなのかもしれません


バイオレット・ピンクとホワイトの優しい花色です
咲き進むと外弁はほとんど白
花びらの内側がバイオレット・ピンク

花びらがギュウギュウにつまったカップ型の花
樹高70センチ程度のコンパクトなブッシュ

ノワゼット系のバラには珍しく
強いオールド・ローズ香があります


『マダム・ルナイー』というバラに似ています
似すぎるくらい似ています

「え?また〜〜〜???」と思うくらいに
次々ツボミをつけるところまでそっくりなんです

これだけ似ていて全くの無関係と言うことはないのでは?
 
『パヴィヨン・ド・プレニー』が『マダム・ルナイー』の
お母さんバラではないかと思っています


『ルナイー』のような花の咲くノワゼット♪

ノワゼットですが、だぁぁ〜〜と
つる性の成長はしません
う〜む ちょっとミステリアス

こんなバラをノワゼットと呼んでいいのかな?と
心配になってしまうんです


心配なんかする必要はないかもしれません
香りは強いし花はゴージャスだし
次々と咲いてくれるのですから
ノワゼットかどうかなんてどうでもいいかも!


咲く咲くノワゼット『パヴィヨン・ド・プレニー』を
マイ・ローズの一本にいかがでしょうか?

花咲くたびに麗しのレマン湖のほとりの風景が
心に浮かんでくるかもしれませんね

  


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