2010年06月03日
サンセット
■憧れのバラ苗■サンセット 
                     アメリカ生まれのティー・ローズ

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ティー系オールド・ガーデン・ローズ
1883年 アメリカ


アメリカ生まれのティー・ローズです
超有名イエロー系のティー・ローズの枝変り品種
花色は微妙に変化します

ほんわかイエローにピンクが溶け込んで
クリーミーなオレンジだったり
アプリコットに近かったり♪

日暮れ時の色がいつも同じでないように
サンセットの花色も揺れ動きます

葉っぱは丸めの形で半照り葉
トゲがほとんどありません
香りはティー香
枝は柔らかめ 
樹高のめやすは1メートル程度

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アメリカ西海岸の海に沈む
夕日のイメージを持っていました

アメリカ、サンセット・・・と来ると
指をパチパチと鳴らして
あの歌をうたいたくなります
セブリィ・セブ〜ン サンセット〜〜〜
パチパチ♪
昔々のテレビ・ドラマ『サンセット77』の主題歌

サンセット大通りは、ロサンゼルスを東西に走る道
ハリウッドやビバリー・ヒルズの辺りを通るので
今でも映画の画面に登場することがあります

道路脇には本当にヤシが植えられているで
ビックラコです

このバラには、サンセット大通りの
夕暮れ時のイメージもいいかも知れません

なかなか手に入らなくて
ずっと西海岸やハリウッドのイメージを
持ったままだったのです

手に入れてからも、イメージはそのまま
かなり時間が経ってから、作出者さんを調べたら
ヘンダーソンさんでした

つる性の成長をする『ラ・フランス』をみつけて
品種として残してくださった方♪

ヘンダーソンさんは西海岸のお方ではないです
生まれはスコットランド 
アメリカに移住して東海岸に住んでいらっしゃいました
種苗会社の経営者さん

アメリカで初めてカラーの種カタログを発行して 
人々を驚かせたそうです
19世紀のことです

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枝変り前の品種は『ペルル・デ・ジャルダン』
ペルルが真珠 ジャルダンが庭
「お庭の真珠」ですね!

『ペルル・デ・ジャルダン』は淡いイエロー系
『サンセット』はピンクも溶け込む
「お庭の真珠」です

夕暮れの色が真珠に映るとこんな感じかも?と
うっとり気分になれます

こんなに魅惑的な品種ですが困った問題発生!
現在『サンセット』として流通しているものは
『サンセット』ではないのでは?
という意見もあるそうです

アマチュアのころから憧れて
やっと手に入れたと思ったら
『サンセット』じゃないかもという意見に遭遇して
へこんでしまいました

昔の文献を読んでみても、いろいろな記述があるので
絶対に違うのかどうかがはっきりしません
ヘンダーソンさんの種苗会社も今はもうないし・・・

ゆっくり考えてみたら
自分自身の趣味として育てるときには
別にどうってことないです

欲しいと思って何年もかけて
やっと手に入ったのですから・・・
別に真性サンセットでなくてもかまいません

商品として販売するのはこれいかに???

しかしながら 結局 苗を作ってしまいました
手元に一本では心細いんです 
寒さに弱いし・・・

「サンセットとして流通しているバラでいいよ〜ん」
「綺麗なティー・ローズが欲しいだけ!」
・・・という方はいらっしゃらないでしょうか?

販売予定の苗はごく少量
日本中に心優しき方が何人かいてくださることを
祈っております

そんなバラいらんとそっぽを向かれたら
どうするか?
う〜む そのときは全部マイ・ローズですねぇ
セブリ・セヴ〜ン サンセット〜〜〜と
歌いながら育てます!

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2009年11月16日
真正プリンセス・ド・サガン
■憧れのバラ苗■真正プリンセス・ド・サガン
              大混乱チャイナ / ティー

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この品種は大混乱状態です
大混乱って?
流通している『プリンセス・ド・サガン』は
本物でない

まぁ これくらいならいろいろ他に
例がないわけでもないですが
良識あるナーサリーさんは『プリンセス・ド・サガン』を
どんどんそのリストからはずしているのです

あれ? 以前は取り扱ってたと思うけど・・・
ない ない ない


日本でも同様です
『プリンセス・ド・サガン』とタグのついた
バラを前にして
鑑識眼のあるナーサリーマンさんが
頭を抱えている姿を拝見いたしました

「これは絶対に違う! 
これをサガンとして売ることはできない!」

商品になれないまま
ナーサリーで生きるバラの哀れさよ ホロホロ


真正の『プリンセス・ド・サガン』は
デュブルイさん作出のチャイナ・ローズです
ティー・ローズに分類されることもあります

チャイナの『プリンセス・ド・サガン』と
ティーの『プリンセス・ド・サガン』の
2種類のバラが存在するわけではありません

ひとつのバラにティーとチャイナの
特性が同居しています

もともとチャイナとティーの境目は
はっきりくっきりとしたものではありませんから
両方の特性を持っているこのバラは
チャイナに分類されたり、ティーに分類されたり
してしまうのです

迷子になっていたけれど
生き残ってたみたいです

古いボタニカル・アートとバッチリバチバチに
適合するバラをみつけました
古い文献の記述とも合致します♪

田舎のバラ屋(←ウチのことです)の妄想かい?
も〜 そ〜〜〜んなことおっしゃらないで〜〜
手元に置いて観察数年 
調べられることは調べまくりましたぁ


葉っぱは淡いめグリーンの丸い葉っぱ
裏面はさらに淡い色です
葉っぱが丸いので
全体的にはティー・ローズの雰囲気
樹高1メートル程度
お行儀のよい樹形です

ツボミは細長
ガクの隙間から魅惑の花色が覗きます
 
開きかけの花姿が優美です
花弁の配列はやや不規則
のびのびのんびり咲いてま〜すと言ってます

ちょっぴりだけ花弁のフチが外側にめくれるのは
ちょっとお洒落してるのかな?

生育期間を通してず〜っとポコポコ
良く咲いてくれます

次々ポコポコ咲きですから
ツボミも開きかけも満開の花も
同時に楽しめます

あ!ここにツボミ あ!ここには開きかけ
あ!ここは完全に開いて花びらがお洒落してる

発表1887年
一瞬 「え? フランス革命の真っ最中?」と
思ってしまいました
実際は100年ほどずれています

バスティーユの襲撃や
それに先立つオテル・デ・ザンヴァリッド(廃兵院)での 
武器の収奪は1789年

7,8,9と並ぶから覚えやすいんですよね〜
覚えやすいはずの年号を忘れて
一瞬だけでもギョッとしたのが情けないです

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フランス革命といえばタレーランという
政治家さんがいらっしゃいました

プリンセス・ド・サガンはタレーランさんの
ご親戚らしいです

タレーランさんってすごいです
貴族階級出身でカトリックの司祭さま

聖職者として議員になりながら
国家の負債の穴埋めのために
教会財産の没収の議案を提出

それでもって革命後はナポレオンにも仕えたかと思うと 
その失脚に手を貸す

王政復古のときにはルイ18世の首相も務める
・・・という千変万化の経歴の持ち主

フランスの人たちから見たタレーランさんとは
どんな人物なのでしょうか? 

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1887年の段階で『タレーラン』というバラの
発表は無理だったのかなぁ
ご親戚のプリンセスならOK?
 
しかしながら、現代では
タレーランさんの外交手腕で
積年の宿敵であったイギリスと
友好関係を結ぶことができ、その結果
フランスは2つの世界大戦を切り抜けることが 
できたと評価されているらしいです

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タレーランその人ではなくても
そのご親戚の名前のバラを残したデュブルイさんは
先見の明があったのかも知れません

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香りは、チャイナ系の香りです
ちょっと胡椒のような感じのするほのかな香り

紅茶の葉っぱのようなティー・フレグランスがお好きで
香りのためだけにティー・ローズをお育てになる方には
お奨めできません

香り以外のティー・ローズの花姿などに
魅力を感じていらっしゃる方は是非どうぞ


すでにお手元に『プリンセス・ド・サガン』をお持ちの方・・・
ティーの甘い香りが漂ってきたら
それはデュブルイさんの『プリンセス・ド・サガン』とは
別のバラだと思います

ツボミの根元や弁底にイエロー系が発色したら
それもデュブルイさんの『プリンセス・ド・サガン』とは
別のバラだと思います

それでも、お手元で愛培を続けていただければと 
思います

本当の名前は違うかもしれないけれど
愛しのマイ・ローズに違いありません!

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まだ一般流通『プリンセス・ド・サガン』を
お持ちでない方
この花色に魅せられた方
ティーやチャイナがお好きな方
真正の『プリンセス・ド・サガン』は
いかがでしょうか?

絶対か? 絶対に真正か?
まだ国際的には判定されていません
アメリカにこのバラがない様子なので
ちょっと時間がかかりそうです


完全・完璧真正サガン以外はいらない!と
お考えでしたら
田舎のバラ屋のご紹介だけでなく
国際的判定が下されたのちに
お迎えしてやってくださると助かります


来るのか! 判定の日!
来ると信じています!

それまでバラ屋でいられるか? 
こっちの方は、ちと怪しいです なさけなや



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2009年09月04日
マドモアゼル・ジャンヌ・フィリップ
■憧れのバラ苗■マドモアゼル・ジャンヌ・フィリップ
             ナンキーン・ティー

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イエロー系のティー・ローズです

イエロー系といってもそこはティー・ローズ
ペンキのような黄色ではないし
信号機のような黄色ではありません

はぁぁぁぁぁぁ・・
ティー・ローズのイエローって
なんと美しいのでしょうか!


ちょっぴり淋しい気分の時には元気をくれます!

気分ルンルンの時には
そのルンルン気分を倍増してくれます

ただなんとなく眺めていても
気分ががスーッと落ち着く感じ


英語ではナンキーン・イエローと
表現されるらしいです

え?ナンキン?
じゃー カボチャ?
シンデレラの馬車?


落ち着いて考えれば
カボチャはパンプキン

ナンキーンはナンキン木綿と呼ばれる布の
色から来ているらしいです

南京で作られたのでナンキン木綿
南京では南京雲錦と呼ばれる美しい絹織物も
作られていたらしいです


織物の色で呼ばれているティー・ローズ
優しく美しいのも納得です


樹高の目安は70cm
コンパクト・タイプのティー・ローズです

鉢植えにも最適
地球直接植えもOK


花びらギューギューではないですが
その分 次のお花が早く咲いてくれます

元気をくれるティー・ローズには
早く咲いて欲しいですよね

あのね あのね〜と
語りかけることができますもの!


マイ・ローズの一本に
マドモアゼル・ジャンヌ・フィリップはいかがでしょうか?

あっちにもこっちにもあるという
ティー・ローズではありません

そういうバラがマイ・ローズの一本という気分も
また素敵だと思います 


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