2010年06月01日
サンリアンドロ・ダーク・レッド・ハイブリッド・ティー
■憧れのバラ苗■サンリアンドロ・ダーク・レッド HT 
             謎々ハイブリッド・ティー

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赤黒のバラです
完全な黒色のバラは存在しないので
これくらいの赤だと黒薔薇と呼ばれます

後ろから見るとツルリとした花びらに見えるのですが
花の内側はちょっぴりビロード調です
ビロードになっている部分が格別黒いです

「この色ならこの香りでしょ!」というように
甘くとろけるダマスク香を漂わせてくれます

ダマスク香の黒薔薇なら他にもあるし〜と
フルーティな香りのオマケもついてきます

サンリアンドロで「発見された」バラなのでしょう
サンリアンドロはサンフランシスコの近くの町
おお カリフォルニア! 
ゴールド・ラッシュ!

金・銀が出るので人々はリッチ気分♪
最新のヨーロッパのバラがどんどん入って
ゴースト・タウンでも生き残り
それらが後に発見された!

最初はそう思ったのですが
ハイブリッド・ティーの誕生と
カリフォルニアのゴールド・ラッシュの
年代が合いません

ハイブリッド・ティーの誕生は1876年
カリフォルニアのゴールド・ラッシュは
1849年から10年間くらい

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サンリアンドロの町のある辺りは
もともとはコスタノ族と呼ばれる人々の生活圏

そこへ、スペインの兵士と宣教師がやって来ました
 
メキシコの支配を受けた時期もありました
アメリカ国内での戦争もありました

結局はアメリカ合衆国の一部となります

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ゴールド・ラッシュや鉄道の開通で
町は大きくなって行き
ついには、郡の行政の中心地となりました
サクランボの産地として有名にもなったようです

ところが、19世紀に
この地を襲う大きな地震が起こりました
町のお役所の建物が崩れてしまいます

郡の行政の中心としての役割はこの時点で終了
他の町に行政の中心の役割はバトン・タッチです

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様々な出来事のあったサンリアンドロの町
『サン・リアンドロ・ダーク・レッド HT』は
この町のどんな時代に
この地にたどり着いたのでしょうか?
そしてどのようにして生き延びてきたのでしょうか?

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ハイブリッド・ティーにしては樹高低めです
茎も最新のバラのようにガキーンと太くなくて
株姿は優しい雰囲気

花びらの重みでうなだれていく姿には
なんとなく胸キュン気分になってしまいます

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花びらギュウギュウではありませんが
うつむき気味に咲くので
うなじの美しさがひときわです

黒赤の花が長もちします
あれ? まだ咲いてる? 
おや? まだ咲いてる!

香りも長もちタイプです
こんなに長く咲いてたら
香りなんかもうないよね〜〜〜と思いつつ
クンクンして
え〜〜〜〜まだ香りが残ってる!!!と
驚いた経験があります

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サンリアンドロという町で発見されたらしいバラ
「こっれはまた なんとまぁダークな赤!」という驚きが
そのまま名前になってしまったバラ

ミステリアスで美しいこのバラを
お手元にいかがでしょうか?

株姿から優しさを
花姿から胸キュン気分を
フルーティ・ダマスクの香りから
ウットリ気分がもらえます

ポプリにするのも良いかも♪

「ほんとにダークだなぁ べりべりダークだなぁ」と
何度も何度も
感動していただける品種だと思います


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