2007年07月24日
ヘッド・ヒート・フット・クール
ヘッド・ヒート・フット・クール
頭は熱く 足はクールに

バラ栽培の基本だそうです

『古い言い習わしにあるように
バラはヘッド・ヒート・フット・クール・・・』
という文章に出くわしたことがあります

う〜ん 欧米では
古くから言われていることなのかぁ

日本ではこれにピッタリくるような表現は
ないですよね

『頭寒足熱』という言葉はありますが
これは人間の安眠法だし・・・
第一 暖かくする部分と冷たくする部分が逆です

ヘッド・ヒート・フット・クールは
言われてみればまことにその通り

バラがへこたれるのは
地上部に日光が当たりすぎることより
根っこが熱くなりすぎることが原因

さて どうするか?

これはもう株元マルチです!

根っこがアツアツになったり
カラッカラになったりするのを
防いでくれます

マルチ剤として使えるものは
たくさんあります

堆肥、牛糞、馬糞、おがくず、
バーク・チップ、ピートモス 等々

鶏糞は化成肥料並みの即効性肥料分を
含んでいるのでマルチ剤としては
使わないほうが無難です

おがくず、バーク・チップは
炭素の含有率が高いので
分解のために窒素分を必要とします

せっかくバラのためにあげた肥料分を
使われてしまって
バラがひもじくなってしまう危険性もあります

どうすればいいか?
マルチ剤として使わないのが一番簡単です

どうしても使いたい?
マルチ剤が窒素を必要とすることも
考えに入れて施肥をしてください

おがくずやモミガラ、バーク・チップを
マルチ剤として使って
急にバラの生育が悪くなったら窒素不足です
窒素を補給してあげてください

ピートモスはどこにでも売っているので
手軽ですが
乾燥しすぎると
水を吸わなくなってしまって困ります

マルチとして使ったときに
全然 土となじんでくれないのも
なんだかつまらないです

阪神間の住宅街ど真ん中でバラ栽培を
していたときに
鉢バラにマルチ剤として使っていたピートモスが
ほとんど原型のまま(つまりドーナツ型で)
風に吹き飛ばされてころがった経験があり
それ以後マルチ剤としてピートモスを
使ったことはありません

酸度未調整でペーハー低め(酸性)の
ピートモスが手に入れば
ルゴサ系のバラに使うのはおもしろいと
思います
ルゴサは酸性土壌が好きなので

一番簡単で確実なのは
良質の堆肥のマルチです

フット・クールの役目を果たしながら
土となじんで
潅水のたびにジワリジワリと
土を良くしてくれます

マルチをすると
土のはねかえりを防いで
病気予防の働きもしてくれます

雑草が生えてくるのも減らせます

バラが元気になるだけでなくて
育てる人間もラクラクですね!

夏のバラには
マルチ! マルチ! マルチ!

マルチ商法のマルチはmulti
ここでお奨めしているのはmulch

マルチという単語が耳に障る方
全然 別物ですから
安心してマルチに励んでください!


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