せっかくつるバラを育てるなら
枝いっぱいにボワ〜!!!と
咲いて欲しいです
枝いっぱいボワ〜状態にするために
枝を出来るだけ
水平な状態(横方向)に固定します
これが誘引
直立状態(まっすぐ上向き)だと
てっぺんしか花が咲かないんです
頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という
植物の自衛手段が原因です
おっしゃ! わかった!
直立ノーグッド 水平がグッドと
今すぐバラに駆け寄らないでくださいませ
つるバラの誘引をするのは
冬です
なぜ 冬?
答え 誘引しやすいから
なぜ 今ではダメ?
答え やりにくい
誘引後の寒さが心配
なぜ 今はやりにくいか?
枝が硬い 葉っぱがたくさんある
冬になればバラの活動も鈍ります
枝はガッキンガッキンの硬い状態ではなく
扱いやすくなります
よって思い通りの場所に持っていける
扱いやすい枝を
こっちよ〜と誘って引っぱり固定する
というわけです
バラの活動期に曲げようとすると
グキッとイヤ〜な音が聞こえて
しまったりします
「あたしぁ そっちになんか行きたくないです」
という植物の自己主張ですね
強引なことをしても思い通りになってくれません
もちろん人間の強引が
植物の自己主張に勝つこともあります
勝ったらどうなる?
バラがまだ活動している時期に
強引に枝を横に倒すと
「上に行っちゃうもんね〜〜〜」と
枝の途中から縦方向に
小枝がピッピッピと出ます
頂芽(てっぺんの芽)が頂芽でなくなるので
頂芽優勢が効かなるわけです
今まで伸びられなかった芽が伸びます
冬なら寒さで伸びないはずの小枝が
ピッピッピ
頂芽優勢が破れて
ご機嫌さんでピッピちゃんが出る
その後に寒さが来ると
ピッピちゃんは寒さに負けてしまいます
暖かいときに生まれたピッピちゃんは
寒さに勝てないのです
・・・という訳で
誘引は冬
今年の気候でしたら
関西・関東で12月から1月くらいかな?
それより気温が低く
雪による枝折れの心配のない地域なら
もう誘引OK
雪で枝が折れる心配のある地域では
積雪期間中は
折れないようにまとめてあげるのが
安全です
誘引は早春
つまり!
雪で折れないのなら
(または雪なんか関係ない地域なら)
冬だ!と思ったら誘引
雪で折れる心配のあるところは
雪折れの心配がなくなってから
早春に誘引
冬とか早春とかではあいまいすぎますか?
プルル ちょっと〜〜 寒いんじゃない?
・・・と人間が思うくらいのとき
激さむ バリさむ 指も動きません
のときの誘引はNo Good
理由は、誘引する人間が
寒すぎてつらいからです
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