2009年08月26日
デュセス・ダングレーム
■憧れのバラ苗■デュセス・ダングレーム 
                         ロウ細工ガリカ

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生まれたときは王女さまでした
妹さん一人、弟さん一人を病気で失い
弟さん一人だけが残ります
残った弟さんは次の国王
・・・のはずが、歴史の流れに押し流され
一家は塔に幽閉されます

父である王も、母である王妃も命を失い
たった一人の弟とも別々の部屋に収容されて
少女時代は塔での孤独な幽閉生活

やがて、捕虜の交換として
お母さんの祖国オーストリアへ
ナポレオンがフランス国内軍の司令官となった頃です

そうなんです!
デュセス・ダングレームはルイ16世と
マリー・アントワネットのお子様
マリー・テレーズさんです

オーストリアに戻されたマリー・テレーズさんは 
お母さんであるマリー・アントワネットが
そこで生まれそこで育ったウイーンの
ホーフブルグ宮殿で暮らすようになりました
めでたし めでたし

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しかし、まだまだ時代は動き続けます
フランスに王政が戻ることを夢見る人によって
お膳立てされた政略結婚
旦那さまはアングレーム公ルイ・アントワーヌさん
ルイ16世の弟であるアルトワ伯のご長男

この結婚によってマリー・テレーズさんは
デュセス・ダングレームとなります
デュセス(公爵夫人)・ドゥ(〜の)・アングレーム
ドゥとアングレームがくっついてダングレーム

王族同士のロイヤル・ウエディングでしたが
フランスには戻れず亡命生活が続きます

ナポレオンの失脚後、フランスに王政が復活!
ルイ16世の弟であるプロヴァンス伯が
ルイ18世として即位

喜びもつかの間 ナポレオンがエルバ島を脱出
ナポレオンの100日天下
再びナポレオン失脚 また王政

ルイ18世が再びフランスの王位につきます
ルイ18世亡き後は、弟のアルトワ伯が
シャルル10世として王位を継承

アングレーム公はアルトワ伯の
ご長男ですから次期国王 
マリー・テレーズさんは王太子妃
次のフランス王のお后さまです
めでたし めでたし

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・・・が、しかし
シャルル10世の時代にも革命が起こります
またもや亡命生活
シャルル10世はいやいやながらも
退位の書類にサインします

マリー・テレーズさんの旦那さまがルイ19世として
王位を継承しますが
その20分後に父親同様に退位の書類にサイン
マリー・テレーズさんは「20分間のフランス王妃」


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ルイ19世紀の王位継承は形式的なものにすぎないので
マリー・テレーズさんを
「フランス・ブルボン朝の最後の王太子妃」
とする意見もあります
どちらにしても、なんという数奇な運命でしょうか!

この後もアングレーム公爵夫人は
通常では起こり得ないような数奇な人生を送ります 

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作出はフランスのヴィベールさん
ヴィベールさんはナポレオン大好き!
そしてナポレオンはブルボン王朝とは反対の立場
ヴィベールさんがなぜ
ブルボン家の人にバラを捧げたのか?

ちょっと不思議に思ったのですが
ジョセフィーヌと離婚した後のナポレオンのお后さまは
ハプスブルグ家の姫君

マリー・アントワネットもハプスブルグ家ですから
アングレーム公爵夫人もハプスブルグの血筋
ご親戚ということですねぇ
これならいいかも♪

ナポレオンはアングレーム公爵夫人のことを 
「彼女のファミリー(ブルボン家)の中の、ただ一人の男」
なんて言ってますし!

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ワックス・ローズという別名があるそうです
ロウ細工のバラですね

透き通るようでいて透き通らない
しっとりとした滑らかな花びら
花色は淡いピンク色

ガリカ・ローズに分類されますが
葉っぱが普通のガリカとは
違っています

ガリカにしては葉っぱが長細いんです
葉の質感もちょっと違います
手で触れてみるとガリカ葉っぱの
ゴワゴワ感はあるのですが
離れて見るとしっとり風

樹高のめやすは1から1・5メートル程度
花はガリカにしては大きめ
ボッテリとした花をパッとみたら
「あれ? こんなところにイングリッシュ・ローズ?」
・・・という感じ

香りはオールド・ローズ香
めちゃくちゃバリバリ強香ではないのですが
花型がコロリンとしているので
香りがとびにくいです

バラの香りが最高になるのは早朝と言われますが
このバラならば超早起きしなくても香ってくれそう♪

香ってくれなかったら?
花に顔を寄せてクンクンク〜ンをしてください
ロウ細工の花びらとちょっと個性的な葉っぱも
まじかで楽しむことができちゃいます♪

マイ・ローズの一本に
『デュセス・ダングレーム』はいかがでしょうか?
世界史がお好きでしたら、きらびやかなブルボン王朝や
ナポレオンを思い浮かべながらお楽しみいただけます

歴史と聞いただけでウンザリしちゃう派の方は
何もかも忘れて麗しの花と香りと
個性的な葉っぱに酔いしれてくださいませ

歴史と聞いただけでウンザリしちゃう人もいると
わかっていたら、こんな説明文書くな!
キャンキャンキャン 

簡潔・適確・かつ美しく楽しい品種紹介が
書けるように修業いたしますので
今日のところはお許しください

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