ケンタロウさんの本を
買いたいのだけど・・・相棒が言いました
料理本だと思いました
普通思いますよね
ケンタロウさんは料理研究家さん
その人の本を買うと聞いたら
レシピ本だと思うでしょ?
それにしては
「買いたいのだけど・・・」の語尾の部分
(・・・の部分)の言い方がビミョウ
料理する人がレシピ本を買うのに
料理を食べる人に相談して
しかも語尾がビミョウにフェイドアウトしていくのって
あんまりないと思うんです
「これこれの本買おうと思うけど どう?」
が普通かな
「どう?」じゃなくて「どう!!!」くらいの方が
ピッタリかも知れないです
もっと言えば
事前連絡などなしで
「買ったよ〜〜〜」というのもありえるし
「買った連絡」も特になくてもいい
よくよく聞いてみると
「買いたい」本は
「ケンタロウと秘密の料理道具箱」という本
人気料理研究家ケンタロウさんが
愛用の台所用品について熱く語る本らしいです
ヤバイのではないか???と思いました
相棒は料理好きです
料理心を激しく刺激する調理器具が
ズラズラ登場するかも知れません
そして登場する品々は
高額である可能性があります
ケンタロウさんは有名人で
しかもその道のプロですから
ウン万円の品でもウン十万円の品でも
多分ヘッチャララ〜
それらを読んでもだえ苦しむのでは・・・
と思うと心が痛みます
もちろん相棒もその辺のことは考えたらしくて
「少なくとも鍋一個は同じブランドのものを
持っている!」という宣言がありました
本の表紙でわかったらしいです
この本に出ている道具に
全く手が出ないという状態にはならないって
ことです
協議の結果 当該書籍の購入の決断を
いたしました(本一冊で大げさ!)
高原暮らしで本屋さんが遠いので
ネットで注文
到着した本をワクワクモードばりばりで
読みふける相棒
時々笑ってます
料理道具紹介の本を読んで笑う???
相棒が読み終わったので目を通すことにしました
すでに持っている同一ブランド鍋以外に
欲しくても手の出ないものがめじろ押しで
ストレス発散のヤケ笑いか???
ハラハラ
読んでびっくり
ケンタロウさんは文章が上手い
しかも料理の道具のためなら
財力にまかせてなんでも買い込むという人では
なかった
一番最初に包丁の話が出てきました
すばらしい(と思う)包丁を見つけたが
その頃のケンタロウさんには買えない
お金がないので見せてくださいとも言えない
一年くらいしてから同じ店に出かけて
手に取らせてもらって
「やっぱりこれだ!」と思い
「これもらっていきます」と言って購入した
おお いい話ではないですか
一人暮らしを始めた頃には
もらい物の直径30センチの鉄製フライパンで
野菜と米ばかりを炒めて食べていた
あるとき思い切って2万円以上する鍋を買った
当時の家賃が4万9千円だった
こういう記述もあって
この本はケンタロウさんの
青春記のような雰囲気もありました
仕事でフランスの高級鍋の工場まで
出かけるようにもなったそうですから
料理研究家としてのケンタロウさんの
成長記録とも言えるかも知れません
相棒が読みながら笑っていたのは
ケンタロウさんの文章を純粋に楽しんでいた
という訳でした
「ケンタロウさんの本」購入事件は
無事に一件落着となりました
「次は柳田理科雄さんとケンタロウさんの
『空想キッチン』がいいかな〜」なんて言ってます
空想科学研究所の柳田理科雄さん(←本名!)と
ケンタロウさんがアニメの中の料理について語り
実際に作るという内容の本らしいです
レシピ本を買わずに変わった本ばっかり買っては
ちょっとケンタロウさんに申し訳ないでしょうか?
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