2010年03月15日
ジョン・カボット
■憧れのバラ苗■ジョン・カボット
                        カナダ生まれの超耐寒バラ

100315JC1.jpg

ハイブリッド・コルデシィ
1969年 カナダ

ガクから覗く花びらは黒いほど濃い色
黒〜いツボミがほどけると
パープルの溶け込んだチェリー・ピンクの花
咲き進むと明るいピンク色に変身します

ほんわか花びらが
明るいミドリの葉っぱの上に浮かびます
葉っぱはちょっとツヤあり
茎はツルリンとした感じで
トゲは時折ポツポツ程度

樹高のめやすは1.5メートルから2.5メートル
切り詰めればシュラブ樹形 
伸ばせばつるバラになります

耐寒性の非常に高いバラなんです
栽培最適ゾーンはゾーン3以上
 
ゾーン3は標準的な気候の冬に
最低気温が華氏-40度から-30度になる地域

摂氏に換算すると -39.9℃から-34.5℃ です
こういうバラはそうそうザラにはありません
000Heart_1.jpg

カナダの農業研究機関の
研究プログラムから生まれたバラです

耐寒性の強いバラの作出に
公共の研究機関が参加するとは!
う〜ん すご〜い うらやまし〜い

作出はスゥエジャー博士 
東ヨーロッパ系の苗字みたいです
カナダには民族いっぱい 才能もいっぱい
これまたうらやましいです

スゥエジャー博士はスーパー・ハーディ
つまり大変寒さに強いバラを数多く作出しています
博士の作出したスーパー・ハーディなバラには
カナダを探検した探検家の名前がつけられたものがあり
それらは「探検家シリーズ」と呼ばれています
000Heart_1.jpg

このバラが捧げられた探検家ジョン・カボットさんは
ジェノバ出身
ジョヴァンニ・カボットが本名みたいです

30代でイギリスに渡っていますから
そのときからジョン・カボットと
名乗ったのかもしれませんね

時は15世紀  
ヨーロッパの強国が香辛料を求めて
インドへの航路を探した時代

イギリスにもポルトガルにも
援助を拒否されたコロンブスが
新大陸を発見したのは1492年のことでした
000Heart_1.jpg

コロンブスの生還後、「しまった!」と思ったのか
イギリス国王も北西航路の探索に乗り出します

カボットさんはヘンリー7世から
特許状を与えられて出航

現在のカナダの東海岸付近にたどり着きました
1497年にはニューファンドランドの領有を宣言

これがイギリス最古の植民地とも呼ばれるそうです
植民地としてのカナダのスタートは
カボットさんの探検から始まるのですね

アジア大陸に到着したと考えていたカボットさんは
一旦、英国に戻った後は「ジャパンまで行く!」
と宣言して新しい特許状を取得しました

グリーンランドの方に行ったらしいですが
途中で消息をたっってしまったとのことです
 
この時代にカボットさんが日本に到達していたら
世界の歴史はどうなっていたでしょうか?
000Heart_1.jpg

ジョン・カボットさんに捧げられたバラは
耐寒性が強いだけでなくとってもヘルシーです

お母さんバラは寒さに強いハイブリッド・コルデシィ
ヒップができないと言われていたバラに
奇跡的にヒップがつき
そこから生まれた耐寒バラです

お父さんバラはフロリバンダとワイルド・ローズの交配種
000Heart_1.jpg

『ジョン・カボット』のように
寒さに強くて育てやすいバラがこれからも
もっともっと誕生してくれると嬉しいな〜
と思っていたのですが
カナダの農業研究機関は
今後バラの研究開発は民間に任せる
という決定をしてしまいました

あ〜らら〜
カナダの農業研究機関発の超耐寒バラは
もう出てこないのです
000Heart_1.jpg

すでに発表されている品種でも
日本では初登場というバラもありますから
コツコツ集めてみたいと思っています

とりあえずは既に上陸済みの『ジョン・カボット』を
お手元にいかがでしょうか?

このバラの周りだけ空気の温度が違うのかい?
と思うほどの耐寒性にびっくり!
可愛い花と葉っぱも楽しんでいただけます

100315JC-3.jpg
だいぶ咲き進みました


現在販売中のバラ苗はこちら
バラ春苗・バラ大苗予約はこちら
をごらんください
予約サイトでは期間限定で
今お届けできるバラ苗も
ご準備いたしております

どうぞよろしくお願いいたします

アンティーク・ローズ・ガーデン
Copyright © 2010 Antique Rose Garden
all rights reserved