2008年03月10日
デューク・ド・フィッツジェームス
■憧れのバラ苗■デューク・ド・フィッツジェームス
            謎ありハイブリッド・ブルボン

Duc_de_Fitzjames3.jpg


ハイブリッド・ブルボンの
『デューク・ド・フィッツジェームス』です

そんなバラ聞いたことのないよぉ
ハイブリッド・ブルボンなんて知らないよぉ
・・・でしょうか?
そうかもしれません

白状します
ARGも昔は知らなかったです

それでバラ屋ができたのか?
はあ まあ なんとか

普通はガリカ系に分類されているのです

確かに花はガリカっぽい雰囲気を持っています

花びらギュウで魅惑の花色 
クオーター咲き ボタン・アイ
オールド・ローズのチャームを凝縮した花です

咲き進んだ花一輪を見てるとガリカ

しかし葉っぱがブルボン
茎しっかり
枝ぶりは『ヴァリエガータ・デ・ボローニャ』風

変わったガリカだなぁと思ってみていました

咲き始めはディープ・カップなんです

『ラ・レーヌ』や『レーヌ・ヴィクトリア』に似てて
さらに大きな花

香りは濃厚なダマスク香 
ラズベリーの香りもします

お〜い 君はほんとは何なんだい???

Duc_de_Fitzjames5.jpg


朝から晩までバラバラバラ生活を続けていくうちに
わかってきました

ハイブリッド・チャイナと呼ばれるグループがあって
その中にハイブリッド・ブルボンと呼ばれる
いくつかのバラがあるんです

ハイブリッド・チャイナはチャイナ系のバラと
オールド・ヨーロピアン・ローズの交配種

ハイブリッド・ブルボンもチャイナ系と
ヨーロッパ系のバラの交配種

ハイブリッド・ブルボンに使われているチャイナ遺伝子は
チャイナ・ローズそのままではなく
チャイナ交配種のブルボン・ローズに
由来しているようです

ハイブリッド・チャイナは一季咲き
ハイブリッド・ブルボンもほぼ一季咲き

これらのバラは交配親として使われて
返り咲きのバラを生み出すもとになりました

一季咲きでも格別に花の美しいものは
商品として売り出されたそうです

『デューク・ド・フィッツジェームス』は
美し〜いですものねぇ

一季咲きだけれど市場にでたのでしょう 
メデタシ メデタシ

・・・と思っていましたら
ガガガガ〜ン 

現在『デューク・ド・フィッツジェームス』として
流通しているバラが2種類あるのだそうです

あ〜あ 
オールド・ローズにはよくある話ですけどね

どっちが本物だぁ!!!

Duc_de_Fitzjames4.jpg


残念なことにオールド・ローズは
品種がごちゃ混ぜになっているケースが
多々あります

ひとつのナーサリーで一品種が2つの名前で
売られていたりするケースまであります

あれとこれ・・・のつもりで買ったら
ありゃ同じバラ???

これは困ります

ティー・ローズなんかだと情報量も多いので
本物探しもなんとかなります

ティー・ローズの本物探しに必要なのは
やる気と根気!

一季咲きのハイブリッド・ブルボンとなると
データーが少なすぎて
やる気と根気では解決できそうにないです

やる気と根気のほかに幸運が必要かな?
それも奇跡に近いような幸運?

そんなわけで
真正『デューク・ド・フィッツジェームス』かどうかの
判別はいつのことになるのやら・・・状態です

真正『デューク・ド・フィッツジェームス』だったら
いいけれど
真正でなかったとしたらあなたはどなた???

バラは答えてはくれませんから
人間ががんばるしかないですね! 



アンティーク・ローズ・ガーデン
Copyright © 2009 Antique Rose Garden
all rights reserved

現在販売中の苗はこちら
春苗・大苗予約はこちら
をごらんください
よろしくお願いいたします